FPで家計簿歴30年の主婦です。
老後の資金が年金だけでは足りないだろうということは、多くの人が感じています。
考えてみれば、何千万人の人が豊かに楽しんで暮らせるようにするためには、びっくりするくらいお金がかかるはずです。
年金を最低限の生活の足しにはしたいけれど、それ以上の趣味とか、旅行とか、おいしいものを食べに行ったりとか、そういう事のためには、やはり自分でお金を貯めないと子どもたち世代に負担をかけすぎてしまうと思います。
50代の私が今から間に合わせるために、まずはライフイベントの表を作ることを始めたいと思います。
ライフイベント表とは?
人生は何が起こるかわかりませんが、予定が決まっているものもあります。
私たちの年齢、子どもたちの年齢は確実にわかります。
年齢がわかれば、いつ子供たちが学校に入学するのか、卒業するのか、お父さんが会社員であれば、いつ退職するのか、予定が決まっています。
それらを表にすることで、ライフイベントにいくらお金がかかるのかがわかってきます。
教育費・車の買い替え・自宅のリフォーム・海外旅行などの費用もライフイベントとして、予定に入れます。
とりあえず、やりたいことすべて予定を入れてみると、どのくらいお金がかかるのか見えてきます。
ライフイベントの書き方
年 | 夫 | 妻 | 長男 | 次男 | ライフイベント | かかる費用 |
2019 | 58 | 53 | 28 | 26 | ||
2020 | 59 | 54 | 29 | 27 | ||
2021 | 60 | 55 | 30 | 28 | 夫、退職・還暦 | |
2022 | 61 | 56 | 31 | 29 | 家のリフォーム | 200万円 |
2023 | 62 | 57 | 32 | 30 | 車の買い替え | 200万円 |
2024 | 63 | 58 | 33 | 31 | ||
2025 | 64 | 59 | 34 | 32 | 外壁の塗り替え | 80万円 |
2026 | 65 | 60 | 35 | 33 | 妻、還暦 | |
2027 | 66 | 61 | 36 | 34 | 夫婦で海外旅行 | 100万円 |
簡単にライフイベントを記入してみました。
これらは、家族ごとにまったく異なります。夫婦の年齢差も違いますし、何才で子供を出産したかでも違います。
最近は晩婚化が進んでいるので、定年になるころでもお子さんに教育費がかかっている人も多いかもしれません。
家も自宅なのか、それとも賃貸かでも必要なお金が違ってきます。
持ち家もマンションであれば、ローンが終わっても管理費や駐車場代などがかかるかもしれません。
わが家は、持ち家でローンも払い終わっていて、キッチンやお風呂、洗面台、トイレのリフォームが済んでいます。
家に掛かる費用は、まったくゼロではありませんが、ローンや水回りのリフォームが済んでいるのは安心材料です。
やりたいことを書き出す
お金が足りるか足りないかはわかりませんが、やりたいことは全部書き出してみます。
老後の資金が心配で、まったく何の楽しみもなく、ず~っと節約して生活するのも寂しいものがありますよね。
夫が退職したら、一緒に旅行に行くとか、何か楽しみがあったほうがいいですよね。
すべてやりたいことができるかどうかは、後で考えたらいいことです。
まずは、やりたいことや欲しいものをすべて書き出してみて、プランを作成する段階で「これはやめよう」とか、「もう少し節約しよう」とか考えたらいいですよね。
生活費を把握する
必要なイベントを書き出してみたら、その後は自分たちの現在の生活費を把握します。
2~3か月くらい家計簿をつけてみると、だいたいの家計の傾向がわかります。
食費や日用品、車のガソリン代、衣服費、お小遣いなど、それぞれの家庭で必要なお金も違うので、まずは現状を把握することにします。
銀行口座から引き落としになっているものもありますね。
電気代、水道代、ガス代、電話代、生命保険料、車や火災保険料、固定資産税、インターネットなどの通信費等の固定費があります。
必ずかかる費用は口座引き落としか、クレジットカード払いになっているので、日頃意識していないかもしれません。
だからこそ、無駄が隠れている可能性もあります。要注意項目ですね。
なににいくらかかっているのか把握する
自分が生活するのに、1か月いくらかかっているのか、わからない人も多いと思います。
思ったよりもお金がかかっている可能性が高いです。
自分の目に見えにくいお金もありますよね。
携帯電話代の請求書等は、わざわざ依頼しなければ郵便では届きません。しかも費用がかかります。
携帯電話代は、よくわからないオプションがたくさんついていて、本人が解約しに行かなければそのままず~っとそのオプション代を払い続けることになります。
自分のオプションは把握していても、夫の携帯とか、子どもの携帯のオプションなど、すべて把握している人はなかなかいないと思います。
しかも子供は、親から見たら、とってもくだらないと思えるものにお金を使っています。これは価値観の違いなので、仕方のないことですが・・・
月に300円のオプションでも家族4人で入っていれば、1200円。1年で14400円です。
これ一つだけでは、たいしたことないと思われるかもしれませんが、そういう費用を他の項目でもみつければ、月に3000円~5000円の節約に繋がっていくと思います。
まとめ
これからのライフイベントを書き出してみて、やりたいことを考えてみる。
現状の生活費を把握してみる。
細かいところまできちんと把握するには、多少時間がかかります。銀行の通帳、クレジットカードも明細なども必要になるので、時間をかけて調べてみましょう。
長い長い老後の生活に必要なプランを練るための資料作りです。頑張りましょう!!