退職金で投資にチャレンジしてみるのは有効か

サラリーマンや公務員の方などは、定年という制度がありますから、60歳かと65歳になって無事定年になると、退職金が支給されます。

何十年も勤め上げてやっといただくお金ですから、感慨深いものがありますね。何千万円という大金は、なかなか見る機会もないですし、まとまったお金が入ってきて気持ちが大きくなるのはわかりますが、注意が必要です。たとえば・・

子どもの結婚資金に多額の援助をする。

その後、子どもたちが家を建てるとなると、またその時点で新たに援助を求められる。

孫が生まれれば、目の中に入れても痛くないほどかわいいのでお祝いを奮発する。

そろそろわが家のリフォームをしようと、大金をはたいて古くなった家を大改修する。

定年になってやっと時間が取れたからと、夫婦で海外旅行に出かける。

そしてふと気がつけば、あんなにたくさんあったはずの退職金もすっかり底をついていたという笑えない話も聞きます。

では退職金とどうやってつきあっていけばよいのでしょうか?

退職金の受け取り方法

退職金は、まとまって受け取るイメージが強いのですが、実は受け取り方にもいろいろあります。

1. 一時金で受け取る方法

2. 企業年金として何年かに分けて受け取る方法

3. 1と2を併用して受け取る方法

お勤めの会社によっても違うかもしれませんが、1の一時金で全額受け取る方法はわかりやすいですし、税金も優遇されています。

企業年金として受け取る方法は、会社で運用されていて、一時金で受け取るよりも合計の金額が多くなるようです。ただし、年金で受け取るときには雑所得となるので、注意が必要です。

退職金の所得税

退職所得については、他の所得とは合算されずに、分けて計算されます。税金があまり課税されないように配慮されています。

(収入金額(源泉徴収される前の金額)-退職所得控除額※)×1/2=退職所得

退職所得控除額の計算方法

勤続年数が20年以下の場合

40万円×勤続年数(80万円に満たない場合は80万円)

勤続年数が20年超の場合

800万円+70万円×(勤続年数-20年)

※勤続年数は、1年未満のものについては、たとえ1日でも1年として計算します。

たとえば、勤続38年で退職を迎えた人の場合は

800万円+70万円×(38-20)=2060万円

となり、2060万円までは税金がかからないということです。

令和元年分所得税の税額表〔求める税額=A×B-C〕

A 課税退職所得金額 B 税率 C 控除額
1,000円から1,949,000円まで 5% 0円
1,950,000円から3,299,000円まで 10% 97,500円
3,300,000円から6,949,000円まで 20% 427,500円
6,950,000円から8,999,000円まで 23% 636,000円
9,000,000円から17,999,000円まで 33% 1,536,000円
18,000,000円から39,999,000円まで 40% 2,796,000円
40,000,000円以上 45% 4,796,000円

出典:国税庁退職金と税

課税される退職金の部分についても、半分にのみ課税される仕組みとなっていて、かなり優遇されています。

退職金の運用方法

何はともあれ、安全第一、元本保証の定期預金がオススメです。

歳をとってくると、定年までは体のどこも悪くなかったのに、急にあちこちが悪くなってくるかもしれません。そんなときに、すぐに手元にお金がないと不安ですよね。

退職するまでは仕事が忙しくて、ちょっとくらい体調が悪くても病院にかかる暇もありませんよね。でも、退職して時間ができるとゆっくり病院に行く時間もできます。ついでにどこの病院がいいかとか、どの先生がいいかとか、いろいろな情報が手に入るようになり、せっせと病院に通う様になると、あちこち体の不具合が見つかるかもしれません。

老親の介護や入院、葬儀費用など、何かとお金がかかる年代でもあります。手元にすぐ使えるお金を用意しておくことは本当に大事ですよ。

退職するまでに投資をした経験があれば、これからもその延長で続けていけると思います。

ただ、まったく投資をした経験がない人が、退職金で投資デビューすると、うまくいかない可能性が高いです。銀行や証券会社から勧められる商品は、銀行や証券会社にとって良い商品であって、投資をする人にとって良い商品とは限りません。

私の母も、よく知っている銀行の人から勧められたからと言って、投資信託を購入していました。どう見てもいい商品には見えなかったのですが、案の定、かなり損を出して解約していました。銀行の人もノルマがあるのかもしれませんが、お年寄りをカモにするようなことはやめてほしいと思いました。

まとめ

退職金が入ったことが分かると、銀行や証券会社などからいろいろな勧誘があるかもしれません。でも、それまで投資など全くやってこなかった人にとって、説明されてもわからないことだらけです。

とにかく、自分で理解できないものには手を出さないというスタンスがいいと思います。

投資の神様ウォーレン・バフェットも、自分が理解して好ましいと思う株だけを購入していることで有名です。

反対に、どんどん勉強して理解できる方は、投資をするのもいいかもしれません。頭の体操にもなるし、新しいことに興味を持つのも大事なことですからね。

ただ、すべてのお金を投資に回してしまうことは、リスクが大きすぎるので避け、多少損が出たとしても勉強代として納得できる金額を投資するようにしましょう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク